2024/1/1(月)

岐阜新聞の「岐阜リーダーズボイス2024」に掲載されました。
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/330324


商品安定供給へ物流網を整備
カネ井青果株式会社 代表取締役社長 藤井 雅人 氏

-昨年を振り返ると。

 肥料や燃料などの高騰と猛暑の影響により青果の生産現場は厳しい状況が続いており、当社も商品の集荷に苦慮しました。この状況下で消費者が納得する商品をそろえるため、生産者との信頼関係を築くことに注力しました。結果、商品の集荷力が高まり、物流の再構築も進み、カネ井青果グループの売上は過去最高の一年となりました。

-店舗での商品PRについて。

 本業の仲卸に加え、直営5店を運営。県内の青果物を旬に合わせてPRしています。セントラルパーク店(名古屋市)では、郡上市高鷲町のブランド野菜「ひるがの高原だいこん」のフェアを開催しました。アスティ大垣店では「ベビーパーシモン」フェアを開催。一口サイズで種がなく皮ごと食べられる柿で大好評でした。また表面に墨のような模様を持つ「お墨付き早秋柿」のフェアも開催。以前は規格外の扱いでしたがJA全農岐阜がブランド化。JA全農岐阜とともに県内のおいしくて優れた青果物のPRを進めています。

-大垣市公設地方卸売市場への参入後の状況は。

 3年前に産地活性化の一環として参入しました。大垣市場は少しずつ地元の青果物の入荷が増えており、全国の青果物も入荷が増え、市場の賑わいを取り戻しつつあります。今後も大垣市や西濃地域の皆さま方に、地元や全国のおいしくて新鮮な青果物がお届けできるような流通を構築していきます。

-今年の展望について。

 物流業界の2024年問題に備え、2月には「羽島低温物流センター」が不二精工さま(羽島市)のご協力により開設する運びとなりました。4月には名古屋市瑞穂区に直営店がオープン。今年も岐阜市中央卸売市場を拠点に、県内の産地と今まで以上の信頼関係を築いていきます。また物流センターの稼働で新たな課題にチャレンジしつつ青果仲卸の機能を磨いていきます。